1980年から2006年英国における自然放射線と小児白血病・その他の癌の発症に関する、記録を用いた症例対照研究

法律: 小児白血病 低線量被曝 自然放射線 英国 論文抄録

小児癌と自然放射線の関連を検証するために、記録を用いた大規模な症例対照研究を行った。1980年から2006年に英国で生まれ癌を診断されたケース(27,447ケース)及び対応する癌でない対照群(36,793ケース)を国立小児腫瘍レジストリから抽出した。英国の全国データベースから子どもが生まれたときの母親の住所における放射線被曝量を、γ線の州平均及びラドンの地質学的境界によりグループ化した国内測定に基づく予測地図を用いて推定した。γ線骨髄累積被曝線量1ミリシーベルトあたり小児白血病過剰相対リスク(ERR)は12%であった(95%信頼区間 3, 22; 両側P=0.01)。ラドンとの関係はERR 3%(95%信頼区間 4, 11; P=0.35)で、有意ではなかった。γ線、ラドンともに、他の小児癌については有意ではなかった。社会経済的な要因を調整しても、過剰リスクに変化はなかった。かなりの検定力(検定力~50%)を有する本研究で明らかになった統計的に有意な白血病リスクは、高線量被曝のリスク予測と整合的である。大きなバイアスが存在する可能性は低く、また、観察された相関を説明するような交絡をもたらす要因も特定することはできない。我々はこの相関には因果性がある可能性が高いと考えている。本研究は、高線量率におけるリスクモデルの、自然放射線被曝レベルの慢性被曝への外挿を支持するものである。

G M Kendall [1], M P Little [2], R Wakeford [3], K J Bunch [1], J C H Miles [4, 6], T J Vincent [1], J R Meara [5] and M F G Murphy [1]

[1] Childhood Cancer Research Group, University of Oxford, Oxford, UK

[2] Radiation Epidemiology Branch, National Cancer Institute, Bethesda, MD, USA

[3] Dalton Nuclear Institute, The University of Manchester, Manchester, UK

[4] 49 Nobles Close, Grove, Oxfordshire, UK

[5] Health Protection Agency, Centre for Radiation, Chemical and Environmental Hazards, Oxon, UK

Leukemia (2013) 27, 3–9; doi:10.1038/leu.2012.151; published online 6 July 2012

 

 

  2013-02-26 11:46:06 / eengine
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[ 原文 ] http://www.nature.com/leu/journal/v27/n1/full/leu2012151a.html
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