大気中の汚染物質濃度と病院での鼻血観測:5年間のレビュー

法律: 科学技術 健康/医療 鼻血

抄録

日常的に接している大気中の多様な汚染物質濃度と病院で観察される鼻血に関係があるのではないかという仮説を検討する。著者所属組織で見られた非外傷性鼻出血全例に対する遡及的解析を行い、結果を、マルチセンター第三者委託耳鼻咽喉科部門・国立環境技術センター(NETCEN)の全国大気清浄度データアーカイヴが提供するロンドンの大気清浄度と付き合わせた。セント・ジョージ病院で1997年1月から2002年1月の5年間に観察された鼻出血を患者管理システム及び救急救命室記録を用いて分析した。外傷性及び医原性の鼻出血を除外すると1373名の救急患者が対象となった。計測した要因は大気中のオゾン(O(3))、一酸化炭素(CO)、二酸化硫黄(SO(2))、二酸化窒素(NO(2))及び直径10μm以下の粒子(PM(10))である。5年間の毎日に付き、病院で見られる鼻出血と大気中汚染物質濃度を記録し、両パラメータの週ごとの変動を記録し、統計的な分析を加えた。統計的手法としては、ピアソンの相関係数を使った線形相関分析を行った。病院における鼻出血例の増加は、大気中の浮遊粒子状物質濃度と強い相関関係があり(r=0.289, P<0.001; P<0.05で有意)、大気中のO(3)濃度とはそれよりも弱い相関が見られた(r=0.150, P=0.0019; P<0.05で有意)。CO、NO(2)、SO(2)の大気中濃度と鼻出血の相関は本研究では見られなかった。大気中の浮遊粒子状物質及びO(3)と鼻出血の関係を考えると、鼻出血で病院に来る前の数日間におけるこれらの物質の大気中濃度は鼻出血に関連していると考えることができる。このことは、自然発生的な鼻出血の病態生理学的理解を促すものである。

日本語で、「風に乗って長い距離を運ばれる放射性セシウムの存在形態」という記事があります。これらの文献の情報は、https://twitter.com/sivadさんのtwitterから得ました。

2014-05-17 16:26:05 / eengine
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[ 原文 ] http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15533154
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