日本には思った以上に貧しい子どもたちが多い(日本における子どもの貧困)

法律: 社会 日本 解説記事

日本を訪問する人々が、経済的な困苦を示す典型的な状況を眼にすることは少ない。都市部のホームレスは、公園や川岸に作られた一時しのぎのテントにいて、目につかない。日本の人々は自分たちが暮らす社会は平等主義だという信念を抱いている。そんなわけで、子どもたちの貧困率が高いことは衝撃的だった。

子どもの貧困に関する公式の統計が公表されたのは、2009年になってようやくである。それによると、子どもの(相対的)貧困率----世帯収入が可処分所得中央値の半分以下である世帯の子どもたちの比率----は、1985年の11%から2012年には16%に上昇している。OECD諸国の中で最も高い率の国の一つである。ユニセフが先月述べたところによると、裕福な子どもたちと貧しい子どもたちの間のギャップは、アメリカよりも日本の方が顕著であり、日本のギャップはメキシコやブルガリアとそう離れていないという。

 

【関連して、「【取材記】母子家庭の貧困は自己責任?」という記事がありました。一部引用します。

「OECD諸国の平均を含め、「親が働いていない」ときの貧困率で圧倒的だったアメリカも大きく数値を減らしています。

しかし日本だけがほとんど変わらず、ひとり親家庭の親が働いても、貧困から抜け出せないという現状がみえてきます。働いても働いても豊かになれないという状況なのです。

「そもそも子どもがいるのに離婚を選んだことが悪い」という厳しい意見も寄せられました。しかし取材した大阪子どもの貧困アクショングループの調査では、シングルマザーの7割がDVを受けていたという結果が出てきました。DVによる結婚の破綻で経済的に困窮してしまうという背景の深刻さを取材を通して実感しました。

「子どもがいるのに離婚を選んだことが悪い」ではなく、「子どもがいて離婚したのにきちんと社会的なサポートのない社会が悪い」と考えるようにしないと、暮らしやすい社会はできません。それに、何でも自己責任なら、政府はいらなくなります。

2016-06-22 12:32:15 / eengine
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[ 原文 ] http://www.economist.com/news/asia/21698687-japan-has-more-poor-children-it-thought-hidden-blight?zid=306&ah=1b164dbd43b0cb27ba0d4c3b12a5e227
一部のみの引用翻訳高階