オープンソース・ホームオートメーションシステム5選 | from Opensource.com

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  「ユビキタス・ネットワーク(Internet of Things)」と聞いても、みなさんピンとこないでしょう。ですが、それを実生活に取り入れることは、だんだんと簡単になってきています。たとえば、デバイスにいくつか工夫をしかければ、ご自宅を自動的に防御したり、監視したりすることはできるんです。

 2016年3月29日 | Jason Baker

 イメージ画像: opensource.com

  ホームオートメーションシステムは、ある程度手作りが効くようになりました。空調システムをリモート操作したり、明かりを調整するなどして電力消費を抑えたり、ホームシアターを作ったり、お家を泥棒や家事や脅迫などの犯罪から守ったり、いくつもの工程を自分で調節できるようになってきています。

  しかし、同時にそんなところまでを機械に委ねてしまったら、かえってセキュリティやプライバシーの危機につながるのではないかという心配を、多くの方が感じています。だいたいが、家電製品の記録などから日々の生活を覗かれてしまうのでは?という話です。
 極端な話たとえば、冷蔵庫の中身をスマートフォンで見ることができるくらいなら便利かもしれませんが、「冷蔵庫」を名乗る見知らぬ男の声が自分に電話をかけてきた…などというようなことは嫌ですよね。
 とてつもなく当たり前ことですが、誰もがうちの中を覗けて、まして操作ができるなどという状況は誰だって嫌なはずです。
 

  この手の心配があるから、特に家電を操作するシステムはオープンソースであるべきと我々は考えます。プログラムの内容が割れているぶん、どこまでを操作できてどこをいじらないのかがわかりやすいですし、必要とあらば修正ができます。つまりおかしいと思った機能を消すこともできるんです。

  さすがに、家電がどのような作られ方をしたかにおいては、プロプライエタリな面も多いでしょうけれど、それらを操るためのシステムやインターフェイス(hubという)くらいならオープンソースにできるはずです。
 さて、今回いくつかご紹介するのは、そのいくらでも選びようがある、hubのほうです。どれもRaspberry Piで動作させられ、いつでもパソコンなどから操作できるようになっています。

 

 

  Calaos

  サーバアプリケーション、タッチパネル対応、ウェブアプリケーション、公式によるiOS、Android両方のアプリケーションなどの機能を有している、本格的ホームオートメーションです。LinuxOS上で動くことを前提に設計されています。サポートコミュニティは、主に英語、その他にはフランス語に対応しています。説明書も英語版とフランス語版があります。

  ライセンスはGPL3、ソースコードはGitHubで公開されています。
 

  Domoticz

  こちらの特色は、なんといっても対応しているデバイスが多いことです。気象台から情報を得たり、煙探知機の動向察知、リモートコントロールなどの機能を、プロジェクトのウェブサイトで数多く公表されている、拡張機能を追加することで実装します。
 フロントはHTML5で設計されていて、ブラウザさえあれば、パソコンからも、スマホからもアクセス可能です。なおかつ、軽量。Raspberry Piなどの弱いデバイスでも動作させることが可能です。

  内部プログラムはC/C++で設計。ライセンスは GPLv3、ソースコードはGitHubで公開されています。
 

  Home Assistant

  配備が簡単なホームオートメーション・プラットフォームです。というのも、Python 3を動かせるマシンならほとんどどんなマシンにも入れて使うことができます。たとえば、Raspberry Piはもちろんのこと、Dockerコンテナなどで動かすこともできるんですよ。
 拡張機能は課金制で、IFTTT(気象情報)、Amazon Echoデバイスへの対応で、施錠や照明の操作ができたりと、多種多様な機能が得られます。

  MIT licenseのもと、GitHubでソースコードを公開中。
 

  OpenHAB

  OpenHABとは Open Home Automation Busの略なんだそうです。
 これはオープンソース・ホームオートメーションの中でもかなり有名な方のプロジェクトです。コミュニティも大きく、サポートしている家電の多さや、拡張機能の多さが売りです。
 Javaで記述されており、有名なほとんどのOSで動作可能で、Raspberry Piでの動作にも向いています。
 プラグインを追加することで、ほとんどのデバイスに対応できます。この部分が、開発者などの改造する側にとってもうれしい設計になっています。
 デバイス・コントロール用のアプリは、iOS 、Android両対応。デザインツールを使って、自分だけのオリジナルホームシステム用UIを作れます。

  ソースコードはGitHubで公開されています。ライセンスは Eclipse Public Licenseです。
 

  OpenMotics

  なんとこのホームオートメーションは、システムもハードウェアもオープンソース・ライセンスがついているのです。システムを数多くのデバイスに対応させることよりも、それ用のコントロールデバイスを作ることで包括的システムを提供するという設計のようですね。
 逆に、他のシステムのように改造が簡単ではありません。そのかわり安定性を追及しています。詳しいことは、OpenMoticsのバックエンド開発者 Frederick Ryckboschが述べたこちらの記事を読んでください。

  ソースコードはGPLv2ライセンスのもと、GitHubで公開されています。


 

  ホームオートメーションには様々な種類があり、解決できる問題にも違いがあるということを、ある程度お分かりいただけましたか。
 紹介したもののほかにも良作ソフトウェアはあります。いくつかご紹介するのが、 LinuxMCEPiDomeMisterHousesmarthomaticです。ぜひチェックしてください。
 もちろん、今紹介したようなシステムではなく、スマートホームデバイスを使うことで済ませてしまう手も、それはそれでありです。

  どちらを選ぶかはあなた次第です。これから導入を考えている方も、入れ替えを考えている方も、ホームオートメーションシステムには「オープンソースがある」ということを頭の片隅に置いといてください。
 そして、「どうしても必要とされているシステムが見つからない」、「機能に妥協できないので、改造もいとわない」という方は、もう少しだけ真剣にOSSの導入を考えてみてください。
 



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2018-01-11 19:20:54 / Hnoss
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[ 原文 ] https://opensource.com/life/16/3/5-open-source-home-automation-tools
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